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執筆者の写真Cecie Okuhara

SCREEN5/『ヴェノム』(原題:Venom)2018年公開


ヴェノム』(原題:Venom)は、マーベル・コミックのキャラクター「ヴェノム」を主人公にした、2018年アメリカ合衆国スーパーヒーロー映画ソニー・ピクチャーズが手掛けるユニバース "Sony's Universe of Marvel Characters" の最初の作品[6]

カルフォニア州のサンフランシスコで記者として働いていたエディ・ブロックは、ライフ財団が死者を出すほど危険な人体実験をホームレスを利用して行っていることを知り、恋人であるアン・ウェイングのパソコンから得た情報を基にライフ財団のリーダーであるカールトン・ドレイクに実験のことを問い詰めるが、ライフ財団の根回しにより会社をクビになり、それに巻き込まれる形でアンも職を追われたため、仕事と恋人の両方を失う。

それから半年ほど就職先を探していたエディはライフ財団のドラ・スカース博士の力を借りてライフ財団に侵入し、そこで知り合いのマリアが被験者として捕まっていることを知る。マリアを助けようとして彼女に襲われ、同時にタールのような地球外生命体・シンビオートに寄生されてしまう。

それ以来エディはシンビオートの声が頭の中で聞こえるようになり、凶暴性や空腹感が日に日に強くなっていく。「"俺たち"が一つになれば、何だってできる」と嘯いたシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。 エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感や恐怖心を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく…。

その頃、エディがライフ財団に侵入してマリアと接触したことを知ったドレイクは、マリアに寄生していたシンビオートがエディの身体に「移動」したのではないかと考え、彼もろともシンビオートを捕らえようと暗躍し始める。 (wikipediaより一部引用)

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少し前回より期間が空いての更新となってしましました。 今回は最新映画からアメコミ映画ファンにとっては気になって仕方がない存在であったろう「ヴェノム」をご紹介します。 今回、単独で映画になったのは初めてな「ヴェノム」でしたが、実際にはサム・ライム監督作品「スパイダーマン3」でサンドマン、グリーンゴブリンジュニアと共に3大ヴィランとして映像化はされていました。上記の3大ヴィランの中でもさらに人気のあるキャラクターであったヴェノム。原作漫画による大柄で筋肉質のルックスが、「スパイダーマン3」では描写されておらず、かつ敵が3人もいたのでヴェノムの活躍も当然のごとく少ない。その点が当時のヴェノム好きな映画ファンからは批判されていたということでした。


さて、今回の映画「ヴェノム」はどうかというと「スパイダーマン3」での批判された部分は全てクリアしていると言えます。なんせ普通の人の二倍はある体長に筋肉体形、ルックスは文句ないです。さらに繰り返しますが「単独映画」、ヴィランのオリジン映画なのでそこもOK。ヴェノムファンからしたら映画のスクリーンに生き生きと動くヴェノムが1秒でも長く映って欲しいもの。主人公のエディ・ブロックにヴェノムが寄生するまで映画開始から40分ほどなのでそこに不満を持つ方もいるかもしれません。


あとは完全に好みの問題としては映画のキャッチコピー「マーベル史上、最も凶悪なダークヒーロー誕生。」と謳い、想像するだけでグロさを浮かべらされるようなセリフを放つ予告編だったわりには全然グロデスクな描写がありません。オールCGで作られたヴェノムのルックスが一番グロい気がします。実際には人を食い殺してるのですが、その描写が例えばシルエットでさえ表現されてないため「もっとグロデスクなヴェノムを期待していた!」という方には物足りない映画になってる可能性はあります。それを逆手に取ればグロ耐性がない方にも十分楽しめるヒーロー映画になっていると言えます。 筆者は実は観賞して個人的に評価の悪かった作品の主演俳優にもいいイメージを持てなくなってしまうタイプの人間で、今回の主演トム・ハーディさんも例外ではなくあまり好きな俳優とは言えない内の一人でした。世の映画好きには評判のいい「マッドマックス-怒りのデス・ロード-」の主演でしたが残念ながら私の好みには全く合わなかった映画だったし、レオナルド・ディカプリオ主演「レヴェナント 蘇りし者」では主人公のチームを裏切るヴィランを演じるトム・ハーディさんは本当に憎らしい演技(演技は本当に上手いです)で単純にキャラクターを大嫌いになって、その彼が今度は「ヴェノム」と知って「ある意味、ハマり役」だと思いました。(実際にはエディというキャラはクセはあるが正義感の強いTVレポーターでいい人)結果、トム・ハーディさんいいっすね!という判断にこの映画で固まりました。私はね、ちょろいんですよね。

エディに寄生するヴェノムはというと、またグロデスクな見た目の割になかなか可愛いキャラとなっていて結構笑えるコメディシーンもあります。

ちなみにこの映画はコロンビア映画配給で、同じマーベルヒーローを扱った映画ではあるものの、マーベルスタジオのマーヴェル・シネマティック・ユニバースとは世界観の共有がなされてない映画となっています。なので今やドル箱映画となったマーベルの「アベンジャーズ」とは今後絡む予定は今の所ありません。 ただ「スパイダーマン」ありきの設定であるヴェノムですので、今後トム・ホランドさんの「スパイダーマン」と大人の事情をなんとかした形で共演する可能性はあるようです。 今後の動きに期待したいです。


イラストレーション:奥原世詩絵

ART BY CECIE OKUHARA

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