「『gifted/ギフテッド』(原題: Gifted)は、2017年にアメリカ合衆国で公開されたドラマ映画である。7歳になるメアリー・アドラーは、フロリダ州タンパ近くの小さな町で、叔父のフランク、隻眼のネコ・フレッドと一緒に暮らしている。メアリーの親友は近所に住む中年女性のロバータであった。学校初日、メアリーは算数の授業で驚くべき数学の才能(ギフテッド)を見せ、担任教師のボニー・スティーヴンソンを驚嘆させる。当初、メアリーはごく普通のクラスメートたちに不満の声を漏らしていたが、飼い猫のフレッドや同級生を虐める上級生を殴りつけたお陰で親しくなっていく。フランクは校長から、メアリーを奨学金付きでギフテッド向けの私立学校に入学させるよう勧められるが、これを断る。フランクの姉ダイアンはかつて、ミレニアム問題のひとつであるナビエ–ストークス方程式の解明まで一歩に迫るほどの天才数学者として将来を嘱望されていたが、ある日自ら命を絶ってしまった。その苦い経験から、フランクはメアリーを普通の女の子として育てる決心を固めていたのである。」(Wikipediaより引用)
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去年公開された「ギフテッド」が地元の映画館である深谷シネマさんで公開されると知り、上映1ヶ月前から私はとても楽しみでした。ギフテッドである超天才児を演じるマッケナちゃんは私はnetflixで配信中のフラーハウスで既に知っていましたが映画の設定に負けず劣らずの天才子役としてもすでに話題の女優さんだった様です。
メアリーの叔父を演じるフランク役はアベンジャーズシリーズでキャプテンアメリカを演じるクリス・エヴァンス。この配役で私が劇場鑑賞をスルーする訳はないのです(全国上映時は観れなかったけど)。
人にとっての「幸せ」とは何なのでしょう。生まれつき与えられた(ギフテッド=贈られた)才能を育てる環境に身を置くことなのか。その才能を持ちながらも、一般家庭の子供たちと同じ環境で「普通の子供」として生活を送ることなのか。私たちの様に「自分には才能はない」と、自己判断をし、他人の特異な才能を羨ましいと感じてやまない人間にとっては前者をきっと選びがちな気がします。映画ではこの問題からずっと目を逸らしてきたフランクが、メアリーの周囲の大人たちによって、ついに考えメアリーの為の選択をしなくてはいけない状況になります。
天才児のメアリーはそれでもまだ中身は7歳の女の子。ピアノを欲しいと願い、片目の猫フレッドを親友として側に置く。その天才ながらも7歳の女の子の天真爛漫さを見事にマッケナちゃんは演じきっています。夕日の中の海辺でフランクの腕を掴みながら色々な質問をするマッケナちゃんの演技はとても自然で、それをまた受け止めるクリス・エヴァンスの保護者感も見事。夕日の映像とは別の美しさがそこにはありました。
フランクの姉であり、メアリーの母が生前に残した秘密。フランクが自ら下した、メアリーとの生活への最終結論とは。ラストの2人のぶつかり合う演技に感涙必至です。
「gifted/ギフテッド」は2018年3月31日土曜日まで深谷シネマ様(http://fukayacinema.jp/)にて20:00から上映中です。是非、ご覧になって観てください。
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